すぽかん

スポーツ観戦の本質に向かって

あれから5年…テニスのため息問題について考える

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今回はテニスのため息問題について考えてみます。

大きな話題となったのは2013年、試合中のクルム伊達公子選手(以下伊達選手)が

日本人の観客のため息に対してついにキレてしまいました。

早速メディアに取り上げられて大きな反響を呼びましたね。

というわけで私からの提言です。

 

「ため息はもうやめませんか?」

 

伊達選手は試合後の会見で「私にとってため息はポジティブなものではない」という

コメントを残しています。

これはもうおそらくテニスプレーヤー全員、いや、スポーツ選手全員に当てはまる

事ではないでしょうか。

もしそう仮定するなら我々スポーツ観戦者はため息はやめた方が良いですよね。

 

ネットの反応

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当時のネットの反応は伊達選手に対して厳しいものでした。

伊達選手の言い分に一定の理解を示しつつも

「生意気」「偉そう」

「クルムではなくクレーム伊達公子」

「ミスを観客のせいにするな」

といった辛らつな意見が目立ちました。

スポーツ選手に対してのリスペクトは全く感じられませんね。。

はぁ怖い怖い。

 

その後の伊達選手

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騒動の後、伊達選手の国内での試合の観客数は大きく減ったと言われています。

なんでも大会によっては100人を割った試合もあったとか。

伊達選手は2017年9月に引退、その時のコメントで「勝負にこだわってきたので

伊達公子は怖いという印象が強かったと思う。勝負に徹しての事だと(理解して)、

お許しください」と謝罪含みのコメントを残しコートを去っていきました。

伊達選手の現役最後の試合会場は有明テニスの森公園。

詰めかけた満員の観客は伊達選手がミスをしてポイントを取られてもため息をつく事

無く、拍手や声援で伊達選手を鼓舞していました。

その光景はもしかしたら伊達選手が求めていたものだったのかもしれませんね。

 

ため息を無くすにはどうすれば… 

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伊達選手は試合中に感情を抑えきれずに「ため息やめて!」と叫んでしまい非難を浴び

ましたが、引退試合では観客からのため息はほとんど聞かれませんでした。

おそらく引退試合を観戦しに行ったお客さんは伊達選手をリスペクトし、「ため息は

やめよう」と意識して観戦に臨んだと思われます。

結果的に伊達選手はため息撲滅に成功したというわけですね。

現役のアスリートでもあるいは引退後の選手でも、メディアなどの場でため息やめてと

発言する事で、もしかしたら日本のスポーツ界からため息が消える日が来るかもしれま

せん。

伊達選手に同調するアスリートには是非勇気を持って発言してもらいたいですね。

そして我々も非難するだけではなく、アスリートが真剣に困っているのであれば

しっかり受け止めて考える必要が有るでしょう。

 

でも実際は現地に観戦に行っていきなりため息を止めるのは難しいでしょうね。

私もそうですが、ため息をつく事に慣れ過ぎてしまっています。

もはや条件反射ですね。。

「STOP!ため息!」を意識して私は観戦に臨もうと思います。

 

私の理想

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相手が外国人選手でも嫌いなチームでも良いプレーには拍手を送る。

応援している選手が活躍すれば大きな拍手を送る。

ため息だらけの暗い雰囲気で試合をするよりも拍手や声援で盛り上げた方がきっと

選手のパフォーマンスも向上して試合内容も良くなる事でしょう。

 

というわけで今回の疑問は

スポーツ観戦でため息はやめるべきか、それとも自然のままであるべきか。

皆さんはどう思いますか?